裏庭にDIY作業小屋を作ろう 屋根編

★床板の木材保護塗料



前回の作業で、壁が立ち上がりました。

作業は7月末に行っています。

基礎の作業も、床作りの作業も、週末に考えながら、数時間で行っているので、なかなか進みません・・・。

でも、壁や床ができたら、早く雨対策をしないと、ザっと夕立でもきたら、室内がびしょぬれになってしまいます。

ちなみに、画像を見ていて気付いたのですが、どこかの段階で、床にも木材保護塗料を塗っているようです。

作業場なので、結構いろんなものをこぼす可能性もあるので、用心のために塗っておいたんだと思われます。

しかも、塗るなら、壁が立ち上がる前の方が楽だと考えたのでしょう。

過去を振り返っても、そんな記憶がないところが、年齢
私の頭の中の消しゴム・・・。



★屋根の形状はどうしよう?


雨対策として、一番有効なのは、早く屋根を設置することです。

屋根は、最初の計画から、片流れと考えています。



候補に挙がった屋根の種類



見た目は切妻屋根や寄棟屋根の方が格好いいに決まっているのですが、その分施工は、かなり複雑になるし、お金もかかりそうです。

また、そもそも雨を建物側に近づけたくないという考えがもとになっています。

そこで、悩むこともなく、片流れにすることにしました。

材料も、悩んではみたのですが、低予算に収め、室内の温度を上げすぎないためには、波板(普通の金属のやつ)を選ぶしかありませんでした・・・。

予算があれば、オンデュリンの雰囲気が好きだったので、選択肢にしたかったです・・・。

オンデュリンとは、フランスの屋根材だそうで、天然繊維の本体に、アスファルトを染み込ませたものだそうです。

アスファルトが、強度と防水性を高めていて、耐久性もかなりあるようで、しかも軽くて作業もしやすく、建物への負荷も少なく済むようです。

もう少しお金があったら、採用したいところでした・・・。




フランス製だからか、色合いもおしゃれですよね。

くよくよしてても、先に進まないので、屋根の施工を進めたいと思うのですが、今回も説明に時間をかけてしまったので、実際の施工は、次回にしたいと思います。



★雨が床を濡らす前に屋根をつけねば!!


なかなか作業が進みません。

考えながらやっていると、下手をすると、小屋の床に腰を下ろして、その日の作業が終わったりします。

数時間の作業時間なので、無駄にはしたくないのですが、他の場所で色々と考えていても、いざ現場にいくと、思った通りにいかなそうで、悩んでしまうのです・・・

今回はまず、壁から壁に柱を渡したいと思います。


小屋予定地の長方形の短い方の辺に渡します。

この辺の長さは、1820mmなのですが、屋根用の柱なので斜めにするため、少し長くしなければいけません。

そこで、8F(フィート)のSPFの2×4材を購入しました。


これはウエスタンレッドシダーですが、小屋はSPFにしました。

屋根が落ちてきたらシャレにならないし、上で作業するのも怖いので、屋根の柱は455mm間隔にしました。

長さは、2400mm程なので、少し軒下が確保できそうです。

この柱も、床下の柱と同様に、縦にして使います。

理由は床と同じで、重さに強く、反りにくくするためです。



このように置いて、固定していきます。

コーススレッドを斜めに打って、留めました。

一番下の部分は、



このように、斜めにカットしました。

そのままでもいいかと思ったのですが、最終的に、木口が雨に濡れないようにしたかったので、ここに板を固定しやすいように、斜めにカットしてあります。



端っこも、小屋ぎりぎりで固定してあります。

屋根材の固定には、別の柱を横向きに並べる予定なので、この柱は、外には出しません。



★骨組みができたから板を貼ろう



柱が固定できたら、コンパネを上げて固定していきます。

これが結構怖かったです。

大きな板を梯子をつかってあげなければいけないので、梯子の上で大きく体を動かす必要があるのです。

けっこうグラグラして、落ちないかヒヤヒヤしました。

でも、こういう「怖いー!!」と思いながらする作業は、案外失敗せずにうまくいくものです。

怖いと思ってるから、慎重になるのでしょうか。

ケガなく無事に板を敷き終わりました。

固定も、コーススレッドで、多めに留めて、滑らないようにしてあります。



★雨水対策に透湿防水シートを貼る


最後に、透湿防水シートを貼って、波板を貼るための準備は完了です。

本来は、屋根などの長い時間水分にさらされるところは、アスファルトルーフィングという防水力が高いシートを貼るのですが、透湿防水シートがどう考えても余るので、屋根も透湿防水シートを使います。




このシートをタッカーというステープラーを大きくしたようなもので固定します。




ようやく屋根板が上がり透湿防水シートを貼るところまでいきました。

順番が前後してしまうのですが、この後壁に板を貼りました。屋根の位置が決まったことで、壁上部の形も決まるので、壁の柱に板をつけることができるようになるので、この段階で壁板を貼りました。

そして、壁板を貼ったので、上に乗ってもグラグラしないはずなので、屋根に波板を貼っていきます。


透湿防水シートをタッカーで貼り付けているときの写真です。

何度も言いますが、このシートは値段だけで選んでいます。

個人的な感覚では、一番よく使われているシートとは、やはり違いがあるんじゃないのかな?と思っています。

結局、その違いが、値段ほどの差があるのかどうかが大事かなと。

どちらの商品も、透湿防水シートと名乗って販売しているし、メーカーははっきりしているので、値段を基準にして、選びました。




1つ気がかりなのは、壁面は透湿防水シートが推奨なのですが、

屋根は本当は、アスファルトルーフィングが推奨なんです。

この2つの違いは、水蒸気を通すかどうかと、防水の強さ・シートの強さの違いです。

雨が降ったときも角度がよければかからず、かかっても流れ落ちる壁とちがって、屋根は長い時間風雨にさらされます。

また屋根の角度によっては、濡れている時間も長引きます。

そんな屋根では、透湿性よりも防水性が必要なのだそうです。

でも、透湿防水シートが50mあって、壁だけでは余ることが分かっているのに、それを置いておいて、アスファルトルーフィングを買う余裕はありません。

そこで、透湿防水シートで代用することにしました。



今後、どのように影響が出てくるのか、雨漏りなどが発生したら、お知らせしたいと思います。


これは、小屋内から撮った写真です。

実は、一部分だけ、屋根下地を入れていない所があります。

それは、部屋に明かりを入れるための窓の真上です。

小屋を建てたために、洗面スペースが暗くなってしまったため、洗面スペースに明かりを入れるために、屋根にも一部分、透明な波板を使うことにしました。

この後、透湿防水シートもカットして、端っこは防水テープで留めました。

下地が完了したので、屋根用の波板を貼っていきます。


普通の波板ですが、あのグレーの感じが嫌だったので、水性ペンキのミルキーホワイトで塗装しています。



白く塗るだけで、雰囲気が明るくなりました。

明り取りの部分は、金属も切れる万能ばさみでカットしました。




断面は少しギザギザになってしまいますが、簡単に加工ができるので、将来的に日常的に屋根に登ることはないんだからと、ギザギザには目をつむって、はさみで切りました。


波板を支える木材は、入っていますが、小屋自体も、家の中も、真っ暗にならないので良かったです。

ただ、気をつけないといけないのが、ポリカ(透明の方)波板と、金属の波板では、波の大きさが少し違います。

無理矢理隙間をなくして留めましたが、近くで見ると、少し隙間があります。

家本体の庇の下なので、よしとしますが、かみ合わせが悪すぎると、雨漏りの原因になります。


次に記事にする、壁も写ってしまっていますが、これで、屋根は完成です。

次回は、壁を立てていきます。