裏庭にDIY作業小屋を作ろう 基礎編

★小屋作りの第一歩 基礎を作ろう


前回のDIYで敷地の確保が完了しました。




続けての作業としては、基礎の作成です。

基礎にもいろんな種類があって、
①柱を地面に刺す。
②柱の乗る土台の交点だけを支える。
③柱の乗る場所全体を支える。

の3点位が候補になるでしょうか。

数字が大きくなるほど難易度が上がり、作業量も増えます。

作業量はできるだけ少なくしたいのですが、かといって、使い勝手が悪かったり、すぐに不具合が出てしまっては意味がありません。

①の場合は、地面に柱を刺すことで、腐る可能性があります。

②の場合は、交点だけを支えるので、荷重がそこにかかり、頑強な柱でもなければ、土台が変形してしまうかもしれません。

③の場合は、柱全体を支えるので、柱全体に力が分散し安全ですが、全体の水平が取れていないといけないので、難しくなります。

悩んだのですが、趣味でDIYをしているのならば、難しいのは楽しみでもあり、苦にならないはずと考えました。

それ以上に安全面に問題がなく、長期的にメンテナンスが不要になる方を選択したかったというのもあります。

続いて、基礎の下の地面をどうするか、には2つの選択肢を考えました。

①布基礎・・・・柱の下にだけコンクリートを敷く
②ベタ基礎・・・建物全体にコンクリートを敷く

厳密にいうと、少し違うと思いますが、作業小屋を作るにあたって、こういう理解をしました。

実際に作業をするとすると、

①コンクリートブロックをセメントで固定する。
②コンクリートブロックをセメントで固定し、周囲を囲いその中にセメントを流し込む。

という感じになるのでしょうか。

値段はやすくしたいので、①でいいかと思ったのですが、湿気が気になりました。

色々と調べてみたところ、コンクリートを敷いても、湿気は通るため、対策にはならないそうなのですが、地面そのままよりも、コンクリートの方がいい気がしたのです。

お金に余裕があるなら、生コン屋さんに頼んで、大量に基礎を打てば頑丈になるし、水分も通しにくいのでしょう。

でも、そんなことをしたら、撤去時に困りそうなので、「なんとなくベタ基礎寄り」を採用することにしました。

特に畑に近い側は、水分量が多そうなので、そうしておくことで、後々に違いがあるだろうと考えました。




★コンクリートブロックを並べてみる


やることが決まれば、作業開始です。

いつも感じることですが、1人DIYで、セメント作業をすると、一気に写真が少なくなります・・・。

セメントは固まっていくし、手が汚れるので、時間との戦いになってしまうため、仕方ないのですが、ブログで取り上げようと思うと、説明でこまることになります。



コンクリートブロックを仮置きしてみました。ちなみに今回使ったコンクリートブロックは、軽量用の幅10cmのものです。

プロの人は、重量用を使うそうなのですが、素人DIYでは重さも値段も厳しいものがあります。

側面に物をのせると、重さに弱そうですが、縦に置けばそこそこの重さに耐えられるように思うので、このまま使ってみたいと思います。

形が見えると、一気にテンションが高まります。

が、よく見ると分かる通り、水平が全然取れていません・・・。

これは苦労しそうだな、と思いながら、この日の作業は終了です。



★コンクリートブロックを固定していく


コンクリートブロックを並べて、テンションが上がってましたが、水平を取るために、一度動かさないといけません。



重たいので、それだけで腰がいたくなります・・・。



建物側は、それなりに水平が取れているのと、固まる土を撒いていて、撤去が難しいので、そこを基準にすることにします。

その判断が、後々の作業を難しくするのですが、この時点では、何も考えずに、適当に決めて進めてしまっています。

家側が一番地面が高いので、他の部分には、とにかく土を入れていきます。

本当は、低い所に合わせて、高い所の土を削るのが鉄則です。

家などを建てるときに、土を削って建てたところは地盤が安定しやすいらしいですが、土を盛って造成された土地では、
地盤沈下や地滑りなどが起きやすくなってしまうそうです。

でも、固まる土を削る余裕がなかったので、今回は、土を盛ることになりました。

たくさん盛ると、あとでへこんで傾くのがこわかったので、
少しだけ盛って、できるだけセメントを高く積んで、高さを維持しようと考えました。



高さをそろえるときに有効なのが、この黄色い水糸です。


建てたいものの周りに、高さの基準を作って、この水糸をピンと張れば、あとは水糸に沿って、並べていけばよくなります。

今回も、水糸を張って、コンクリートブロックを並べることにしました。



こんな風に、水糸を張っています。

本当は、杭などを刺して固定した方がいいのでしょうが、基礎用に買ったコンクリートブロックがたくさんあるので、これで代用しました。

小屋の大きさは、3600mm×1800mmで考えています。

コンクリートブロックの長さは390mmなので、基礎だけで、26個必要になります。

どんどん並べて、水平が取れるまで土を盛り、水平が取れたら、セメントで固定していきます。

セメントも、高く積むと、横から流れてしまうので、横に板を当てたりして、工夫しながら積んでいきました。



暗いですが、最後の角を固定し終わりました。

1周して、高さがあっていると、ホッとしました。

ブロック同士が、ずれないように、ブロックの間にもセメントを入れたので、セメントもたくさん使いました。




駐車場の地面をセメントで、などと考えるなら生コン屋さんに頼む方がいいし、ピザ窯の土台などを作るときには、生セメントを使った方が安くつきます。

でも、これくらいの作業なら、セメントに砂を混ぜていて、水をいれるだけでいいインスタントセメントが便利ですね。

今までにも花壇などを作るときや、ピザ窯の作成のときに、セメントはそれなりに使ってきたので、それほど苦労せずに、済ませることができました。

 ピザ窯をつくってみた

続いて、基礎のコンクリートブロックの周りに固まる土を撒き、中にコンクリートを入れていきたいと思います。



★建物の周りは固まる土で 中はコンクリートで


前回までの作業で、基礎用のコンクリートブロックを設置しました。

一応水平器を使って、水平の確認もしています。

水平器というのは、細長い形状をしていて、水平かどうかの確認を取りたいところに置いて、中心部についている窓を覗くと、泡が左右に動いて、水平が取れているかどうかを表します。

泡が中心にあれば、水平ということです。

水平の確認が済んだら、まず外側に固まる土を撒いていきます。この作業は、小屋作りにとって、必要というわけではありません。




でも、元々固まる土が撒かれていた所だったし、後から雑草が生い茂るのは面倒だと考えたため、土を固めておいてしまいたいと考えたのです。

また、土を固めることで、基礎のコンクリートブロックが、固定され、動かなくなることも利点だと考えました。



固まる土の施工完了です。

慌てて作業すると、作業中の写真が撮れなくなります・・・。

作業内容としては、
①できるだけ、地面を整地しておく。
②固まる土を撒く
③固まる土の表面を均す(水の流れも考えておく)。
④じょうろなどで優しく散水する。
⑤表面が固まったらホースのシャワーで散水する(多め)。

という感じです。

特に大事なのは、水勾配を取っておくことでしょうか。

たまった水も、時間をかけて吸収されるのですが、時間がかかるので、勾配を作っておいて、会所(雨水等が集まる穴)などに流れるようにしておくといいと思います。

固まる土は本当に便利で、植物を植える予定のない所などに撒いておけば、雑草が生えるのを防止することができるし、
コンクリートと比べると、排水もするし、夏場に熱くなりにくいです。



外側が固まったので、次は基礎の内側です。



まずは、コーナーの部分です。

一番負荷のかかる部分だと思うので、内側にセメントを盛っておきました。

外側は、全体的に30mmほど固まる土に埋まっているので、これで、内と外の両側から支えていることになると思います。



またしても、途中経過の写真がありませんでした・・・。

写真を先にお見せしてから、作業内容を説明します。

まず、中は、基礎の量を少し減らしました。基礎を並べるのに、飽きたというのが率直な所です・・・。

本来であれば、できてから一番重みのかかる部分なので、全面にコンクリートを置けばよかったと思います。

ただ、このときは暑くて、しんどい作業が億劫になってしまっていました。

ここで、手抜きをした影響は今のところ感じていませんが、影響があった際に、またご報告させていただきます。



中の基礎は、こんな風に配置しました。

先に、高さ調整をする必要があったのですが、ほとんどすべての基礎が、高さ不足になってしまっていました。

重みのかかるところに、土を盛るのはこわかったので、花壇の外回りの枠や、余りのコンクリートブロック、レンガなどを使って基礎の下にかさ上げし、その上にコンクリートブロックを置いています。

水平と位置合わせにはこだわったつもりです。

そして、すべてのコンクリートブロックの上に、基礎パッキンと言われるものを置きました。

これは、コンクリートブロックと木材の間に入れることで、コンクリートに染み込んだ水分が木材に付かないようにするものです。

また、間に隙間を作ることで、基礎の部分に空気の流れができ、基礎の下に湿気がこもらないようにするための物です。







プラスチック製なので、場所に合わせてカットすることも可能です。これを、基礎の上に並べておきました。

あとは、基礎のセメントをどんどん混ぜて塗っていくだけです。

生活排水の点検口(多分お風呂用)が基礎の中にあって、それを埋めると、後々困りそうだったので、そこだけは、高さをそろえて埋まらないようにしておきました。

以上の作業で、基礎の完成です!!

地面からの湿気対策としては、コンクリートを作るときに防水材を混ぜて、防水コンクリートにした程度ですが、通気を良くしたことで、多少強くなったと思います。




次回から、小屋自体の建設に入っていきます。

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