ウッドデッキにパーゴラを追加してみた 構造編

★パーゴラを架ける


前回までの作業で、テラスの撤去が完了しました。




我が家の洗濯物を雨から守ってくれていたこの屋根が、



このようになくなりました。


写真の角度が悪くて、撤去された様子が伝わりにくいですが、壁についている屋根材を支えていたパーツ以外は完全に撤去しました。


撤去した後のアルミのゴミと、ポリカーボネートの板ですが、アルミはダメ元で近所の金属買取業者に持っていってみました。


コーキング材などはできるだけきれいに削り取って持っていったところ、それほどの値段にはなりませんでしたが、3千円で買い取ってもらいました。


捨てるのにお金がかかるかもと思っていたものが、少額であってもお金にかわったので大喜びです。


パーゴラ追加DIYの資金の足しにしようと思います。


ポリカーボネートは引き取ってくれる処理業者がなかったので、細かく切り刻んで市の粗大ゴミとして処理してもらいました。


自治体によって処理できるゴミの種類や方法が異なるので、ゴミを出す前に確認するようにしてください。


さあ、ついにパーゴラ延長作業のスタートです。



テラスの撤去前に済ませているのは、柱を2本立てたことと、もともとあったパーゴラから、新しい柱に支えを延長したことです。


縦向きの角材が柱で、横向きの2×4材が支えです。



窓の上に見えるのが、テラス屋根の柱を支えていた部材です。


この部材で、パーゴラの上部の柱を支えられたらいいなと思っていたのですが、高さが合わないことが判明しました。


そこで、この部材は別の所で活躍してもらうことにして、一度取り外すことにします。




取り外したところに1×6材を取り付けました。


先ほどの金属の部材では、幅が狭いので高さが合いませんでしたが、この1×6材だったら、幅があるので高さ調節ができます。


同じところに取り付けたかったのは、雨水対策のためです。


壁にたくさん穴を開けてしまうと、雨水が壁の中に入り込んでしまう可能性が増えてしまいます。


そんなことになってしまうと、ウッドデッキでの活動を楽しむために家の寿命を縮めてしまうことになります。


そこで、前回の部材と、今回の1×6材のネジ穴の位置は、ぴったり合わせています。



ネジも同じものを活用しました。


少し下側に寄ってしまっていますが、この位置でないとパーゴラの柱の高さに合わないので、これで良しとします。


ネジ穴にコーキング材を入れて雨水対策をし、1×6材の上側にもコーキングをして、万全の対策をしました。


続いて、ここに柱を取り付けていきます。



★2×4だったら不器用でも大丈夫



柱の取り付けには、シンプソン金具を使いました。


シンプソン金具は、2×4規格の木材に合わせた接合用の金具です。


和風の建築だと、木と木の組み合わせは、ほぞなどの高度な技術を使って組み合わせますが、シンプソン金具を使えばネジ留めのみで、接合ができます。







様々な種類の金具があります。


接合の仕方によって、使い分けることで、高度な技術がなくてもしっかり接合することができます。



壁にたくさんの穴を開けるのが嫌だったのですが、1枚板を取り付ければ、その板にシンプソン金具を固定するだけで、たくさんの柱を固定することができました。



ものすごくケチケチDIYになってしまっていますが、雨に濡れる可能性のあるところだけに木材保護塗料を塗っています。

我が家のパーゴラは、ウッドデッキを建てた時に設置した部分はハードウッドを使っています。

対して、今回設置した部分はSPFを使っているので、実験的な意味合いもあります。

雨に濡れない前提のパーゴラなら、SPFでも耐久性に問題がなかった、ということであれば、今後のDIYの幅が広がるように思います。

ウッドデッキにパーゴラを追加してみた テラス撤去編

★テラスの撤去


今回のDIYの難しいところは、ただ新しくパーゴラを作る、というだけの作業ではないところです。




作りつつ、奥に見えるポリカ屋根のテラスを撤去しないといけません。


家の壁に傷をつけないで、うまく取り外し、最終的にゴミ出しまでしなければいけないので、かなりの難易度です。


このパーゴラ作りを決意するのに、最後まで悩んだのはこの部分です。


いろいろとシミュレーションしてみたのですが、考えていてもなかなか進まないので、とりあえずねじが外せるところから外してみることにしました。




脚立に乗って上側を見ると、結構外せそうなねじがありました。ねじを外していけば、ポリカ素材の屋根は外すことができそうです。




ポリカ屋根との格闘に専念しすぎて、写真が撮れていませんが、ポリカ板の撤去に成功しました。


重いし大変でしたが、ねじさえ外せばここまでは問題なく進めることができました。



屋根が撤去できれば、あとは分解できるだけ分解していきます。


ポリカ屋根を支えていた横向きの柱材もネジを外せば取れました。


同じテラスでもなければ参考にならない作業ですが、横向きの柱はこんな風に接続されています。外側からは結合部分が目立たないように工夫されています。


縦向きの柱もネジを外せば簡単に取れました。


工場で同じ形状に加工して現場で組み立てれば、ゆがみやずれがなく全く同じ製品ができあがると考えると、日本の工業技術ってすごいなと思わされます。


私が加工すると、ゆがみやずれが発生しまくりで、どうにかしてそれを何とかすることがDIYの醍醐味になっていたりします・・・。


金属製なので、1つ1つの部品が重いですが、同じ形状なのでまとめて置いておきます。



本体は撤去完了です。


壁に柱を取り付ける用の部品が残っていますが、パーゴラ本体の雨仕舞いのために使えるなら使いたいので、このまま残しておきます。



★柱をどうするか



残ったのは、2本の足です。


こちら側には、雨水を流すための雨どいもあります。



こちらは、ウッドデッキの中にありました。


この柱を撤去するとなるとウッドデッキをどうするかも考えないといけません。



作りかけのウッドデッキですが、柱周りの画像がありました。


柱が邪魔なので、板を加工して床材を貼っています。


もし柱を撤去するとなると、床材を何とかしないといけません。さあ、どうしましょうか。



あれこれ悩んでいたのですが、とりあえずなくならないと、考えがまとまらないので、切ってしまいました。


切るのはジグソーを使いました。




丸ノコでも、刃を金属切断用にすれば、切れると思いますが、丸ノコは刃の交換が面倒です。


対してジグソーなら刃の交換が簡単です。まっすぐに切断する必要もないので、金属用の刃を使ってカットしました。



内部はただの金属の管で、どこにもつながっていないので雨水が入っても問題ありません。なので、ふたなどをせず、このままにしておきます。


ウッドデッキの床下で、入るところでもないので、このまま放置しておきます。



もう片方の柱は、ブドウやカボスの木の近くなので、土の中に埋め込んでしまおうと思います。


四角の方は、先ほどと同じくただの管なので水が入っても問題ありませんが、もう片方の丸い方は雨どいなので、雨水枡につながっています。


そのままで土をかけると、土が雨水桝の中に入ってしまい、詰まってしまうかもしれません。


画像はありませんが、家にあった空き缶をかぶせて土が入らないようにしてから、土をかぶせました。


続いて、カットした後に穴の開いてしまったウッドデッキの修正です。



作りたての頃の画像で、今よりもきれいな状態ですが、このように、柱をよけるために床材に大きな切り欠きをしています。


穴をふさがないままでは、穴の開いた危険なウッドデッキになってしまいます。


小さい方の切り欠きは、このように側面から木材をあてがって、ネジどめしました。


もう片方の切り欠きですが、


このようになりました。


痛恨の作業風景の撮り忘れです・・・。


言葉で説明してもわかりにくいのですが、床材の下には床材を支える根太という柱が通っています。


もともとの切り欠きの位置だと、根太の位置が合わず、うまく穴埋めができない状態でした。そこで、板をカットして場所をずらすことで、根太で重さを支えることのできる位置に穴をずらしました。


最終的に、上から木材保護塗料を塗り、一体感を出させます。




木材保護塗料の一流メーカー、キシラデコールです。


他のメーカーだと、白があまりないのですが、キシラデコールだとワイスという色があります。



他の部分がくすんでいるので、色がぴったりあったとはいえませんが、今後使っていくうちになじんでいくと思います。


やりながらどうするか考えていたので、うまくできてほっとしました。

ウッドデッキにパーゴラを追加してみた 支柱編

★支柱の設置


パーゴラを支える柱のための基礎ブロックの設置が完了しました。



セメントはすぐに硬化しはじめ、2~3日後にはカチカチになっていましたが、セメントは完全に硬化するまでには、かなりの日数がかかるそうです。


柱を立てて、さっさとパーゴラを作ってしまえば、柱同士がきっちり固定されて、地面に向かっての重さしかかからなくなりますが、作りかけのときは柱も揺らしてしまうだろうし、変な荷重がかかるに違いありません。


硬化しきる前に、負荷をかけるのはイヤだったので、2週間以上間を空けました。


そして、ゴールデンウィークを利用して、集中DIYのスタートです。




★木材保護塗料の塗布


まず、柱材に木材保護塗料を塗ります。


今回のDIYでは、節約に努めていますので、雨のかかりそうでないところには、塗料は塗っていません。


この柱は、




青い線の所に立つので、雨に当たる可能性が低くありません。なので、この柱は塗料を塗る必要のある柱でした。


そもそも木材もSPFを使っているので、塗料を塗らずに雨に当てれば、すぐに腐ってしまうかもしれません。




木材保護塗料にもいろんな種類があります。着色だけが目的であれば、気に入った色のものを塗布すればいいですが、やはり値段と効能は正比例するように思います。


私自身、大切な部分には値段の張るキシラデコールを使ったりします。




ただ、かなり高いので、今回のように常に水がかかる場所でないときは、値段と効能のうまく折り合う部分で探すようにしています。


やはりホームセンターのPB商品は安いように感じます。


また、水性のものと、油性のものがあります。私は、水性を好んで使っています。


油性の方が、昔から使われていて、信頼度が高いようですが、最近のものだと、そこまで性能に顕著な差がないようです。


そうであれば、後片付けや作業時の簡単さを考えて、水性でもいいんじゃないかと感じています。



★柱を立てる


柱に木材保護塗料を塗り終えたので、設置していきます。




事前に設置済みの基礎ブロックの上にスペーサーを置いて、その上に柱を立てました。


自重と、周りの柱との支えあいで、ずれることはないと考えていますが、一応、側面からねじを打って固定しています。




固定した画像がなかったのですが、ブロックの側面に金属プレートを取り付けているので、この穴の所にねじを打ちました。


立てた柱をそのままにしておくと、風や振動などで倒れてしまいかねません。そこで、既存のパーゴラと、SPFの2×4材で固定していきます。




柱は、イラストの青い線上の左端と真ん中あたりに設置しています。ウッドデッキの右半分にはパーゴラがあるので、既存の柱から延長して、木材を渡すのは難しくありません。



基本的に1人でDIYをしているので、柱を支えながらコーススレッドを打ち込むのは、難しい作業です。


そんなときに私を助けてくれるのはクランプです。C型クランプなどと呼ばれるタイプのものです。


これを、柱に固定して高さを調整し、動かないようにしてからコーススレッドを打ち込みました。


新しく立てた柱を既存の柱と木材でつなぎ、一安心です。




作業途中のものしかありませんが、屋根のない部分が新しくパーゴラを作っている部分です。


C型クランプを活用して、1人で木材を固定することに成功しました。


微調整に時間がかかりますが、しっかりと高さ調整しておけば、後が楽ちんです。