テーブルの天板を変えてみた 作業編

★杉材の加工に入ります


未乾燥材の乾燥が完了したわけではないのですが、早く作業がしたいので、作業に入ります。



まず初めに、サンディングです。やすりがけのことです。

電動サンダーですると一気に進むし、こすらなくていいので楽です。


こういう集塵用の口がついたものが良いなと思うのですが、家にあるのは、ホームセンターのPB商品の安物です。

ただ、別に機能的に問題があるわけではなく、しっかりやすりがけができるので、壊れるまではそのまま使っていようと思います。

10枚ほどの板をやすり掛けするので、それなりに時間がかかりますが、特に表側は念入りにしておきます。



板を並べて、机の天板とちょうどになれば一番なのですが、そうはいかないので、1枚はカットします。

スライド丸ノコが使えれば、安全で正確にカットできるのですが、1mを超える長さの板はカットできないので、丸ノコを使います。




一番危険な刃のついている部分が、台と固定されているので、安全に使えるし、まっすぐにスライドしてくれるので、正確にカットできます。



まっすぐに正確にカットするために、薄いベニヤ板を治具代わりにしました。

切りたいところに刃がいくように、セットしてからカットしました。



★板をテーブルに置いてみたら・・・




テーブルの上に並べてみました。並べただけですが、テーブルの雰囲気は大きく変わります。

自分のDIYに自信を持てないので、この天板も気に入らなくなって替えるかもしれません。

そこで、元々の天板とは固定しないことにしました。

枠を作って天板と固定し、テーブルにかぶせる感じで使おうと思います。早速枠と天板を固定します。



★隙間を埋める



作業工程を写真に収められていないので、その次の工程の写真ですが、コーススレッドを打ったところにパテを入れています。



すぐに固まってくれるので、待ち時間が短くていいです。

なぜパテを入れるのかというと、見た目と衛生面の問題です。

テーブルの天板にネジが見えたら不格好です。しかもそこに食べこぼしたものが挟まったりしたら不衛生にもなります。


ついでに、木の板にある節も埋めておきました。

安い材料なので、たくさん節があります。節の部分が取れて穴になっているものは、そのままではネジ跡と一緒で問題があるので、しっかり埋めておきます。


埋めて乾燥したら、サンディングです。パテを使ったので、塗装はペンキにするのですが、パテの部分が盛り上がっていたら、不格好になるので、平らになるまでやすり掛けします。

ついでに、天板全体もサンディングしてツルツルにしておきました。

ダイニングテーブルの天板がザラザラしているのは機能面でも問題になってくると思います。


節もきれいに埋まりました。

次に気になるのが、板と板のつなぎ目の部分です。

ぴったりくっつけて並べても1~2mmの隙間があります。ここが空いたままだと、汁物や飲み物をこぼしたら、下に入っていってしまいます。



隙間の大きなところだとこんな感じです。子どもがいると、食事中にこぼしてしまうのは、日常茶飯事だろうし、これだけ隙間が大きければ、下までびちょびちょになりそうです。

そこで、隙間を埋めることにしました。

コーキング材とかシーリング材と呼ばれるもので、隙間をうめることができます。

ただ、隙間が深いところを直接埋めると、乾燥するときにコーキング材が下に沈んでいってしまったり、乾燥するときに肉痩せしてへこんでしまったりします。

なので、隙間を埋めてからコーキングをしたいと思います。そのときに使うのがバックアップ材です。
スポンジのような弾力のある素材で、つぶして押し込んで隙間を埋めます。



隙間が小さいので、半分に割いてから、つぶして押し込みました。隙間が埋まってしまえば、その上にコーキング材を塗るのは簡単です。



塗ることができました。これで、食卓として利用することができます。



少し目地の部分が下がっていますが、切れ目がなければ大丈夫だと思います。

最後にもう1回やすりがけをして、コーキングで段差ができないようにしておきます。



★塗装をして仕上げる


最後に塗装します。着色には水性ペンキのミルキーホワイトを使いました。




木目も多少浮き出て欲しかったので、1回塗りにしました。

食事をするためのテーブルなので、水性ペンキのままだと気になったので、ウレタンニスで上塗りしました。

本体にも書いてありますが、食品衛生法にも引っかからない安全性の高いもののようです。

これで上塗りしておけば、安心して使えます。


塗り終わったテーブルです。

ウレタンニスは3回塗りました。1度塗ったら乾燥させてやすりがけをして、という工程を繰り返したので、ツルツルにしあがりました。


杉板の未乾燥材を使ったので、板自体がでこぼこしているのですが、表面はツルツルです。


もともとこんな感じだったダイニングテーブルが、


こんな風に変化しました。

使い勝手は分かりませんが、問題点があればまたDIYしていこうと思います。

テーブルの天板を変えてみた 準備編

★新婚当初から使っているダイニングテーブル


これは、2018年3月のDIYです。

我が家のダイニングテーブルは、新婚当初に買った物です。

買ってから10年を超え、全体的にガタは出てきていますが、構造としてはしっかりしています。

ただ、テーブル自体の雰囲気が、今の自分たちの好みに合っているとは言いがたい状態です。



これがそのダイニングテーブルです。

座る場所に引き出しが付いていてちょっとした小物が入れられるところや、構造がしっかりしているところは満足しているので、買い替えは考えていません。

でも、天板のつるっとした感じや色が今の好みに合いません・・・。



★天板の交換を考える


天板だけ買い替えることができるのか、調べてみました。




天板だけでも売っているようですが、これを今のダイニングテーブルの天板と付け替えるのは難しそうに思います。

足も買って、全部取り替えたらいいかとも思ったのですが、それにはお金がかかりそうです。




壁紙用となっているので、テーブルの天板に使うのは無理かもしれませんが、リメイクシートでも色を変えることはできそうです。また安くつきそうです。

ただ、食事をする場所なので、食べこぼしがあったり、机をふいているときなどに、剥がれてくるかもしれません。

そういうことになったら、結局貼り直さないといけなくなるので、リメイクシートはやめておくことにしました。

色だけだと、上から塗り直しても良かったのでしょうが、つるっとした感じが嫌なので、塗るだけでは解決しません。



★天板の上に貼る物をDIYしてみよう


そこで、この机の天板にはめられるような天板をカバーするものを作り、ダイニングテーブルの雰囲気を変えてみたいと思います。

食卓なので、

〇できるだけ隙間がないようすにする。
〇衛生上問題のない塗料を使う。

ということに気をつけていきたいと思います。

捨てて買い換えたいほど嫌なものではないし、構造はしっかりしているテーブル。

そのまま使い続けるのはストレスなので、なんとか見た目だけでも変えたい、ということで、DIYを進めていきます。



ダイニングテーブルの現状がこんな感じです。

男の子3兄弟が遠慮もなくアタックし続けてきたので、傷だらけではありますが、まだまだ使えるものです。

材料についてですが、1枚板の方が隙間に物が落ちたりすることもないし、高さもフラットなので、加工は楽だったので、合板かパイン集成材などを考えていました。




合板には2種類あって、ラワンとシナがあるのですが、シナの方が表面がスベスベなため、机の天板として使うなら、値段は高いですがシナの方がいいと思います。




集成材というのは、幅の狭い板同士を接着剤でつなげて、幅の広い板に加工したものです。

DIYでよく使うのですが、見た目もよく木目が見えるので、ワックスなどの浸透性の塗料との相性がいいです。

接着剤を使っていると書きましたが、よっぽど劣悪な環境で使うのでなければ、接着剤が剥がれてきて使えない、ということもありません。

ただ、接着剤でくっつけるため、合板と比べると分厚くなってしまいます。

元々ある天板の上にもう1枚板を載せるのに、分厚い天板を載せると、ダイニングテーブル全体として、とても重くなってしまいます。

そこで、作るならシナ合板かなと思い、妻に確認すると、合板は見た目が好きではないと言われてしまいました。

確かにのっぺりとした印象を受けます。

僕がDIYで使うときも、見た目を重視するときは針葉樹合板を使うことがあります。



針葉樹は成長が早い分中身が詰まっていなくて、柔らかく水が染み込みやすいため、強度的には普通の合板より劣ることがあるそうですが、木目がおもしろいです。

ただ、針葉樹合板であってもイヤだということなので、材料選びをもう少し続けます。

合板や集成材が使えないとなると、1枚ものの大きな板を買うか、幅の狭い板をつないで使うことになります。




こんな木材を使ってテーブルが作れたら幸せだなぁ・・・、と思いますが、値段のことを考えても重さのことを考えても、今回は選択肢になりません。




細い杉を板状に加工したものです。乾燥の工程をせずにカットしているので、乾燥後に収縮したり反ったりすることもあります。

また、粗材なので、表面がザラザラでサンディングなどの処理が必要になります。そして、板ごとに微妙にサイズが違ったりもします。

その分値段が安く、気軽に購入することができます。

なので、天板を作るのには使いたい材料ではなかったのですが、値段と加工性と好みを考慮して、この材料で作っていこうと思います。



★未乾燥の杉板で天板を作る


未乾燥のままで、塗料などを塗ると、中で腐りそうな気がしたため、購入後2週間ほど陰干ししておきました。

この辺は素人の考えることなので、自信をもって言えることではないのですが、天日干しをしてしまうと、太陽に当たる面が一気に乾燥して、乾燥していない裏側との水分量に差が出て、反りが激しくなる気がしました。

2週間くらいの乾燥では不十分ですが、早く作業をしたくてうずうずしていたので、作業を進めます。