初代ピザ窯を制作してみた 後半戦

★庭にピザ窯のドーム現る!!


画像が少ないため、文字多めで続けていきます。

燃焼部分が完成したので、窯本体を作っていきます。この辺も画像がない・・・。

窯の床は、元々のBBQコンロ台の床では、耐熱性能が低すぎるので、


この上に、鉄平石を敷きました。

鉄平石だと耐熱性も高いし、熱をよく伝えるので、ピザもすぐに焼けそうだと考えました。

上部はドーム型にするのですが、下の方は、できるだけ空間を広く取りたかったので、コンロ台の枠を利用して、そこに鉄平石を立てて、正方形にしました。

ピザを焼くスペースは、面積を最大にして、燃焼効率をあげるため、上部はドーム型にする予定です。

鉄平石の固定には、熱に強い耐火セメントというものを使っています。

アサヒキャスターというセメントが、扱いやすかったので、それを使用しました。





一般的な耐火セメントは、熱を加えないと固まってくれませんが、このアサヒキャスターは、普通のセメントのように、時間が立てば硬化してくれます。



続いて、開口部を作成していきます。

やっと画像がありました。(作成後のものですが・・・。)

作り方は、薄いベニヤ板を水をかけながら、ゆっくり曲げていき、アーチの内側と同じ形にします。

ベニヤ板がひしゃげないように、木材で支えをします。あとは、ベニヤ板に沿って耐火レンガを並べるだけです。目地にもアサヒキャスターを詰めました。

アーチの形は、外側から押す力に強く、このようにレンガを積むことで、崩れにくくなります。見た目にもおしゃれに見えると思い、採用しました。

開口部ができたので、続いてドームを作成していきます。

ここも画像がないのですが、ドームの形を意識して、砂を積んでいきました。砂が足らなそうなので、下の方には、レンガも入れておきました。

砂の形をと整えて、きれいなドーム形を作れたら、その上に新聞紙を置き、水で濡らします。

砂は、セメントと一緒に固まってしまいますが、新聞を挟んでおくと、それを防ぐことができます。あとは、上にアサヒキャスターを塗っていくだけです。

使っている途中で割れて崩れないように、厚さは3~5cmを目標に塗っていきました。



このようなドームが完成しました。

しっかりと固まるまで、1週間ほど放置して、あとは、中に詰めた砂やレンガを取り出せば、ドームの完成です。



★ピザ窯の完成に向けて仕上げをしていきます


ピザ窯本体のドームができたので、あとは、断熱と体裁を整えていく作業です。

まずは、断熱ですが、今のところ、窯の周りは、断熱していない状態です。

床側は、レンガの上に鉄平石を敷くときに、間に空間を設けているので、多少断熱されていますが、その他の部分については、窯の外側が露出しています。


このままでは、せっかく窯を温めても、熱が露出している部分から、冷めていってしまいます。

そこで、窯の周りをコンクリートブロックで囲いつつ、ブロックと窯の間に断熱目的で、砂を詰めていきました。

砂でいいのかどうかわかりませんが、間に空気も入るだろうから、断熱もできるだろうという判断です。

砂はどこから出てきたかというと、


窯の中です。ドームの形をセメントが固まるまで支えていた砂です。

これが終わったら、用なしになるので、その砂を断熱材として活用することにしました。

ちなみに、頭を突っ込んで砂を取ってくれているのは、我が家の次男くんです。当時幼稚園の年長さんでした。

小柄な体をいかして、窯に頭を突っ込んで砂を回収してくれました。

中年になって、肥満気味の自分では入れなかったので、助かりました。


なお、この作業の前に、外周のレンガの上にコンクリートブロックを1段積んでいます。

砂を入れたときに、外周りからこぼれないように窯のドームが乾燥するまでにその作業をしました。

そして、取り出した砂を、ドームの周りに積んでいきます。

ドームの前の方に突き出た煙突のようなものは、まだ、煙突ではなく、煙突予定地に穴を開けておくために、ドーム作成時に、ビニール袋で巻いたレンガを立てておいたものです。

ビニールをしなければ、ドームごと固まってしまいますが、しておけば、あとで抜くことができます。


そして、煙突を立てるための土台を作っていきます。

色々と調べていて、煙突があると、空気の出入りが激しくなり、燃焼温度が上がるのは確かなのですが、温度の上がった空気も一緒に排出されてしまいます。

そこで、煙突に空気が入らないように、空気の流れを遮断する装置があった方がいいこともわかりました。

そういう装置をダンパーというそうです。

窯の開口部の上に、レンガが1つ入る穴を開けていますが、これがダンパーになります。

その上部に煙突を取り付けるのですが、ここにレンガを入れると、空気は煙突に入っていきません。

この煙突の土台を作った後、ドームの上に砂をかけていきました。


ここまでくると、一気にピザ窯感が出てきて、暑い中の作業ですが、テンションも上がってきました。



★ピザ窯完成!!ピザパーティーだ!!


ここで、防水のことが気になってきました。

ピザ窯を作る前に、BBQコンロ台にしていたころ、収納部分は、いつもカビっぽいにおいがしていました。


開口部はなくても、レンガやセメントは水を遮断するわけではないので、じわじわ染み込み、中を湿気させていたのです。

ピザ窯の周りに、水分があると、それが蒸発しきるまで、100℃を超えないことになってしまいます。

そこで、断熱用の砂の上に、防水剤を入れたセメントを塗ることにしました。

防水剤は、ホームセンターなどで売っているもので、セメントに水を混ぜるときに、加える液体状のものです。




これを混ぜると、水がセメントを抜けなくなります。


作業に熱中しすぎて、途中の写真がないのですが、窯の上部一面に防水セメントを塗りました。

そして、一緒に煙突の取り付けも行いました。

耐火レンガで土台を作り、土台の中に30cmほど埋め込むことで、グラグラしにくいようにしました。

これで、性能的には完成です。

写真には、他にも、開口部の蓋も写っていますね・・・。

これも、同時進行で作っていきました。

小さい子どもがいるので、何をするか分かりません・・・。

外からうっかり触っても火傷しないように工夫しました。


窯側は鉄板、その外に10mmほどのアサヒキャスター(耐火セメント)、そして、その外に普通のセメントを20mmほど重ねました。

取っ手は、SPFという木材を切って作りました。

30mm以上の厚さで、しかも3層になっているので、熱が伝わりにくくなり、使っていても蓋はあまり熱くなりません。



最後に、外側全体をホワイトセメントで塗りました。


裏側はフェンスとの距離が近く、塗るのが大変でしたが、レンガとブロックを使っている違和感もなくなったし、すっきりしたと思います。

そして、実際に使用してみました。ロケットストーブを活用すると、薪の量は少なくて済みます。

それに特有のゴウゴウという空気を引き込む音がかっこういいです。けれど、窯が温まるまでは、時間がかかります。

最近は、使うときには、ロケットストーブを使わずに、窯本体に薪をくべて使うことが多くなりました。

その方が半分くらいの時間で、ピザが焼けるようになるのです。

ロケットストーブは思ったように使えませんでしたが、ピザはカリッカリに焼けます。

またピザの後には、焼き芋も楽しめるし、ダッチオーブンなどを持っていれば、煮物の材料を水と一緒にいれておけば、柔らかく煮込むこともできます。

BBQコンロ台よりも、活用の幅が広がり、作ってよかったと思います。

まあまあ田舎に立地している我が家は、家の横が田んぼです。

駅が遠かったり、店が少なかったりと、不便なことも多いですが、ピザを焼いて少し煙が出ても、気にしなくていいのは利点ですね。

実際の制作には、1か月近くかかりました(実働15日ほど)。

熱中症になりかけたし、頭がぼーっとして失敗したところもありましたが、家族でピザを食べていると、作ってよかったなぁと実感します。

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