ピザ窯をウッドデッキ上に移動させてみた 基礎編

★旧ピザ窯は新ピザ窯の土台に


旧ピザ窯の解体が完了しました。



この後、周りの壁も取り除きました。

ウッドデッキの床の高さを考えると、金づちなどを置いているバーベキューグリルの床ぐらいまではそのままで置いておくのがいいと考えられます。

バーベキューグリルはしっかりしているので、これを土台にして、その上にコンクリートの床を作れば、ピザ窯を載せるスペースが、ウッドデッキと一体化できると考えました。

床よりも高い位置に見える壁は、この状態のまま取り除けば、コンクリートの床を支える土台の一部になりそうです。




影のせいで、見にくくて仕方ないですが、土台の完成です。

奥の大きなかたまりが、元バーベキューグリルです。

あの位置にピザ窯が再建される予定なので、しっかりとした土台があると安心です。

手前の変な形の塊は、ピザ窯の前に人がよく立つことになるだろうと考え、コンクリートブロックで壁を作って、中に旧ピザ窯の廃材を詰め込みました。
ただのコンクリートの塊と比べると軽いし、穴に鉄筋などを通すことで倒れないようにすることもできます。

コンクリートや石のがれきをゴミに出すのは大変なので、土台の補強に使えると、ごみの処理代も節約できます。




後で、高さの微調整はできるだろうと考えているので、あまり厳密な調整はしていません。

上にコンクリートの床を作るので、一番重さのかかる部分と周囲には、支えがあるように作りました。

これで土台は完成です。

周りを囲みつつ、重量のかかりそうなところはしっかりとした塊を土台にしています。

★床を作る


この上にコンクリートの床を作っていきます。




色々と悩んだのですが、実際に使うこの場所で床を作ってしまう方が、高さ調整などもしっかりできた床になるだろうと考えました。

型枠は針葉樹合板で作っています。幅が910mm以上だったので、底面は板を継ぎ足しています。

土台の上に乗っている部分なので、継ぎ足しが剥がれることはないと思います。

厚みは、いろいろと考えたのですが、50mmほどで大丈夫かな、ということになりました。

怖いのは、大きな板状のものなので、間にひびが入り割れてしまうことです。

家の基礎などもひびが入るとそこから崩れてしまったり、湿気が入ってしまうことになるので、ひび割れないように工夫をしているそうです。
コンクリートを使って基礎などを作るときには、直径が10mmほどの鉄筋を使うそうです。鉄筋が組み合わさることで、引っ張られても割れてしまいません。

また、コンクリートがアルカリ質なため、コンクリートの中に入っている鉄筋は酸化しにくくなり、錆びないそうです。

よく鉄筋コンクリート、という言葉を耳にしますが、科学的にも相性のいい組み合わせなんだそうです。

家のピザ窯の床には鉄筋ほどの強度は必要ないので、ワイヤーメッシュを使います。

鉄筋よりは細いですが、格子に組み合わされているので、引っ張られてもコンクリートは割れにくくなるようです。

このワイヤーメッシュを型枠の中に入れます。




セメントを流し込めば、セメントの中で動かなくなるので、厳重に固定する必要はありませんが、流すときに動かないように鉄筋同士を組み合わせるときは、多少動きにくくする必要があります。

専用の番線などもあるのですが、少量しか使わないので細い針金で固定しました。

また、ワイヤーメッシュがコンクリートから出てしまうと、アルカリ性の保護から出てしまい錆びてしまうので、ちょうど真ん中らへんに入るように、浮かす必要があります。

コンクリートになじむ方がいいと考えたので、石やコンクリート片の上に載せておきました。

コンクリートで床を作る準備が整いました。



★床となるコンクリートの流し込み作業


ここからこの中にコンクリートを流し込みます。




こういうインスタントコンクリートを購入する方が圧倒的に楽です。

でも、量が多くなると割高感が高まってきます。

なので、生セメントと砕石と砂を混ぜてコンクリートを作るという本格的な方法をとることにしました。




混ぜるために、トロ舟と左官くわも購入しました。

よくメダカを泳がせるために使われていますが、もともとはコンクリートを練るための道具です。

ここにセメントと砂と砕石を入れて混ぜます。

スコップでも混ぜることはできますが、大量に作る必要がある場合は、この道具の方が腰への負担が小さく済む気がします。

全部で100kg以上のコンクリートになるので、何度も練りました。作業中に写真は撮れませんでしたが、終わった後は2~3日腰が痛かったです。




流し込んですぐに表面を均してもあまりきれいになりません。

水が引いていった後に、左官こてで表面を軽くたたくと水が浮いてくるので、その水で表面を均すときれいになります。

素人の作業なので、きれいにはしきれませんでしたが、ピザ窯の下敷きになるので、あまり気にせずに進めます。

しっかり固まる前に動かしてしまうと、そこに亀裂が入ったりして後で面倒くさくなるので、はやる気持ちを抑えて1週間以上放置します。

放置する時期が夏であれば、必要以上に早く水分が乾いてしまうことが多いので、定期的に打ち水などをした方が良いようです。

逆に冬であれば、温度が低すぎて固まらなくなってしまうことがあるので、加温するために上にブルーシートなどをかけておく必要があるようです。

私は夏に作業をしたので、朝晩に打ち水をしておきました。



★型枠を外してみると




1週間後の様子です。

作業中は一生懸命で、写真を撮れませんでしたが、周りの枠を外し、てこの原理でコンクリート床を持ち上げてレンガを挟んで隙間を作り、そこのコンパネも抜き取りました。

全く余裕がなく、すり傷を作りながらの作業でしたが、なんとか無事に完了しました。

隙間に挟んだレンガを取り外すまえに、コンクリート床の下にセメントを流し込んでおき、土台との間に隙間が少なくなるように工夫しました。



何となく形が合うようにと角を斜めにしておいたのですが、ウッドデッキと角度がずれてしまいました。

あんまり気にする所ではないのでしょうが、作業をしている側とすると、悔しい失敗です・・・。



★癒しの存在


作業をしていると、ときどき子どもが様子を見にやってきます。

ウッドデッキができてから産まれた三男も時々来てくれるのですが、いろいろと笑わせてくれます。



作業をしていると、「おとうさ~ん!!」と呼ぶので振り返ると、こんな姿で笑っていました。

夏場で、汗ぐっしょりで作業しているのですが、こういう姿に癒されてがんばることができました。

バケツは底が抜けて使い物にならないので、買い直さないといけないですね。




こういう雰囲気のバケツ、好きです。庭にほったらかしにすると錆びてしまうんですけどね。

ピザ窯をウッドデッキ上に移動させてみた 旧ピザ窯解体編

★もともとあったピザ窯


計画が決まったので、作業に入っていきます。

まずは、もともとあるピザ窯を取り壊していきます。

このピザ窯の土台は、我が家を建てて最初にした大型DIYの作品であるバーベキューグリルです。



ただレンガを積んだだけですが、初めて扱うセメントに悪戦苦闘しながら時間をかけて積んだ愛着のある作品です。

残念ながらあまり使われなかったので、ピザ窯に作り替えられました。



ロケットストーブの原理を使った2層式にしたため、窯が温まるのに時間がかかり、いろいろと問題のある窯でしたが、家族でのピザパーティーで大活躍でした。

ただ、このピザ窯もウッドデッキができてからは、



ウッドデッキと高さが合わないため、使いにくい窯になってしまっていました。

しかも、ピザ窯を使えるようにするために、ウッドデッキ自体も小さくする必要がありました。



ピザ窯がなければ、右下の切り欠き部分は広くなっていたはずです。

そこで、今回ピザ窯を取り壊し、その部分もウッドデッキと同じ高さにして、その上にピザ窯を作り直したいと思います。

ピザ窯は、コンクリートブロックや耐火モルタル、耐火レンガなどで作ります。




ピザ窯作りに必要不可欠なモルタルです。他の耐火モルタルと違い、常温で硬化するので作業しやすいです。



普通のレンガだと、窯を使っているときに、高温に耐えられずに割れたりしてしまいますが、耐火レンガだと大丈夫だそうです。

こういう重い材料でピザ窯を作るので、総重量では200~300kgほどの重さになりそうです。なので、土台もその重さに耐えるだけの強度が必要です。

土台は、コンクリートで作る必要がありそうです。



★旧ピザ窯とのお別れ


計画が定まったので、まずは今あるピザ窯を壊していきます。



今までお世話になってきたピザ窯です。

できるだけ同じような形状で復活させる予定ですが、取り壊すのは寂しいですね・・・。

ただ、そんなことを言っていては作業が進まないので、取り壊していきます。



★主に手作業での破壊作業


重機なんて持っていないし、大きなハンマーなども持っていないので、手作業で上の方から壊していきます。



ディスクグラインダーで切り込みを入れて、金づちで叩いてみました。


思った以上にしっかり作っていたようで、思いっきり叩いても、大きく割れてくれません・・・。


でも、これ以外に方法はないので、できるだけ深くディスクグラインダーの刃を入れてコンクリートをカットして、叩き割る作戦でいきます。


地道に割っていった結果、ここまで広がりました。断熱用に入れていた砂や石の下から、窯本体のドームが見えてきました。

写真の左側が煙突のある前側で、右側が後ろ側です。

ここからは、スコップを手に持って断熱用の砂や石を取り出していきます。

セメント、耐火セメント、砂や石を種類別に分けておいて、新しく作るピザ窯で再利用するつもりなので、面倒くさいですが、ていねいに作業していきます。


バーベキューグリルの床まで解体できました。

こんな状態でバーベキューグリルの床を見ることになるとは思っていませんでしたが、頑丈に作ってあったので、ピザ窯として使われていても壊れたりしていませんでした。

この後、三方の壁も取り除きました。

できれば、この壁もピザ窯の土台の支えとして使いたいので、壁のままで取り外しました。