端材で小引き出しを作ってみた

★杉板の端材


これは、2016年4月のDIYです。

作業小屋作りで、外壁に使った杉板の端材が、けっこうな量、余っています。

  作業小屋を作ってみた

捨てるのはもったいないし、そんな大量にピザを焼く予定もないので、

  ピザ窯を作ってみた

端材の活用法について、考えてみました。

20cm未満のものばかりなので、そんな大物は作れません。

小さな工作で、大量に端材を活用できるもの・・・、

と考えていて、小引き出しを思いつきました。



こんな素敵なものを作る自信はありませんが、たくさんの箱を作れば、端材は消化できるはず、と考え、小引き出し作りを進めることにしました。



★まずは小箱をたくさん作る


まず、端材を同じサイズにカットしていきます。

この当時は、スライド丸ノコを持っていなかったので、



丸ノコを使って、手作業でカットを進めました。

もちろん、少しずつずれがあります。

このずれに、後々困らされることになることを、このときはまだ知りません・・・。

このときの自分のバカ・・・。

とにかく同じサイズの杉板が大量にできました。

その杉板を箱にするために、トリマーをこんな風に設置しました。


トリマーとは、木を削る電動工具です。



本来は、この向きで使うのですが、今回は大量に木を削るので、この向きで使っています。

なぜ、溝を掘るのかというと、底板を固定するためです。

底板は薄いベニヤ板を使用し、


杉板に掘った溝にはめる予定です。

箱を作るときに、上の写真のような端まで削った板2枚と、


端は削らずにおいておいた板2枚を使用します。

端まで削らない理由は、


絵のように、板を組み合わせたときに、外側に出る部分には、削った後を見せないようにするためです。


ベニヤ板も用意しました。

木を組み合わせたときの、木枠の中の部分より、一回り大きめにしておきます。

溝にはまって抜けないようにするためです。


用意ができたら、外枠の板の溝にボンドを付けます。


枠同士の固定には、隠しくぎを使います。

隠しくぎは、ピンクの部分の中が細くなっていて、打ち込み終わった後に、ピンクの部分を横から叩くと、細くなった部分から上が抜け落ちるようになっています。

ボンドの効果で圧着できた板同士は固定されます。

固定された後に、釘の頭を飛ばせば、目立たない穴しか残らないので、釘やネジを目立たせなくない所で使われます。



この箱も、釘が出ていると、開け閉めの妨げになりそうだと思ったので、隠しくぎを使いました。


この状態で、ボンドが乾くのを待ちます。


小さな穴がみえるでしょうか。

拡大しても、この程度の穴しか残りません。

奥に落ちているのが、叩いて落ちたピンク色の部分です。

中に、釘の上の部分が入っています。



このような状態で完成です。

釘はほとんど目立ちません。作戦成功です。

小さな箱がたくさんできました。


予備も入れて、11個こういう箱を作りました。微妙にサイズが違うのですが、カットの精度が低かったのが原因です。やっぱりスライド丸ノコが必要ですね・・・。



★塗装はブライワックスで


とりあえず、箱に装飾品を付ける前に、塗装をします。

杉板は、未乾燥状態で購入するので、反ったりすることがあり、精度を出すのは難しい木材ですが、木目がきれいだと思います。

しかも柔らかくて加工が楽です。

そこで、今回はミルキーホワイトに塗装せずに、木目を生かす方法で進めます。

木目を生かして色を付けるためには、木材保護塗料か、


ワックスかの2択になると思います。



自分のイメージは、屋外で防水・防腐・防カビなどの効果が欲しい場合は、木材保護塗料室内。

見た目をよくしたり、水分を弾くようにしたいときは、ワックスと考えています。

今回の場合は、室内で利用する小引き出しなので、ワックスを使ってみようと考えました。候補は、上記のワトコオイルとBRIWAX(ブライワックス)です。



どちらも、たくさんの方が使われていて、素敵な作品を作られています。違いといえば、ワトコは液体で、BRIWAXは固体という所でしょうか。

最近の作業で、液体の塗装に飽きていたので、今回はBRIWAXを使うことにしました。


実際に使ったのは、アンティークブラウンという色です。


春だとこんな感じです。

夏には、温度によって緩むのか、液状になるし、冬だと逆に固さが増します。どちらにしても、布などに付けて、塗装したいものに塗りこむようにします。

少し時間をおいてから磨くと、つやが出てきれいになります。塗装後の写真がないので、次の工程に進みます。

取っ手は、ネット通販で探して購入しました。

一応ネームプレートという商品ですが、下の部分に手をかければ、取っ手としても使えるだろうと考えました。


取っ手を付けたものが、こちらです。


★箱を収納する本体を作る


この木箱を入れる枠というか、本体を作成します。本体には、桐の集成材を利用しました。柔らかくて、杉の雰囲気と合うと思ったからです。



木箱9つを並べたいので、間に仕切りも入れないといけません。


仕切りは、板をこんな風に加工して入れました。こんなふうに、切り欠いた板同士をはめて、格子状にしました。


裏側は、見えない部分なので、強度アップと予算削減のために、合板を使いました。

合板は、木目の方向を、縦向きと横向きを交互に貼り合わせているので、反りやねじれが起きにくいそうです。

ここからが苦労しました。木箱がそれぞれにサイズが違うために、うまく入らないものがあったのです・・・。

仕方ないので、やすりで削ったり、枠との相性を考えたりして、細かな修正作業が続きました。けっこうな時間を取られたと思います・・・。



何とか完成です。調整の結果、全ての引き出しが、スムーズに引き出せるようになりました。

昔ながらの伝統工芸品のように、密閉性が高すぎるため、1つの引き出しを入れたら、他の引き出しが飛び出る、という風にはなりませんでしたが、いい仕上がりだと思います。


完成品は、妻への誕生日プレゼントとして受け取ってもらいました。リビングで、収納として使ってもらえたので、一応成功、ということにしておきます。

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