雨水タンクを移動させてみた

★我が家の雨水タンク


これは2016年8月のDIYです。

家を建てた翌年の夏に雨水タンクを作りました。そもそもの目的は、花壇の水やりに水道水を使わずに、雨水を使えたらいいなと思ったことです。


雨水なら、水道代もかからないので、好きなように水を使うことができます。




既製品を買えば、トラブルも起きず、使い勝手もいいのだと思うのですが、自作するのが好きなので、いろいろと考えながら作りました。


今回は移設がメインなのですが、元々どんなものを作ったのかも説明しておきます。



分かりにくい図なのですが、上の灰色が、雨どいからの雨水の流れです。


まず、雨水は、ポリタンク(黒で囲った部分)に入っていきます。

降り始めの雨は、大気中の埃や屋根の汚れを含んでいて、汚れているし酸性になっていると聞いたので、その雨は捨ててしまおうと考えました。

ポリタンクが満タンになったら、オーバーフローした水が、上段のタンクにたまっていきます。


上段のタンクが満水になったら、左側のホースを伝って、下段に流れていきます。

下段同士は、上下でつながっており、主に下の連結から水が流れ、上の連結からは空気のやりとりをして、下の段は同じ量ずつ水がたまるようになっています。

雨が止んだ後に、ポリタンクにたまった汚れた水(初期雨水)を排水しておけば、次の雨の時にも、汚れた初期雨水はタンクにためられないはずです。

3つのタンクにしたのは、ためられる水の量を増やしたかったからです。3つ合計で200L以上の水をためることができます。

タンクは、ベランダストッカーといわれる収納を利用しました。





大きい方が120L、小さい2つが80Lだったと思います。

ただ、上下2段にしたせいで、タンク内で詰まったり、うまく流れなかったりなどのトラブルが良く起こってしまい、雨が降ったのに、たまらないこともよくありました。

トラブルの多い雨水タンクでしたが、DIYで池を作ったので、池の水の補充にはとても役に立っていました。


花壇の水やりには使うことがなかったので、水道管をつないで、池に水を注ぎこむ通路を作って活用していました。

それが、ウッドデッキを作るときに、雨水タンクの棚自体が邪魔になってしまい、移動させなければいけなくなりました。


 ウッドデッキを作ってみた


今回なぜ雨水タンクを移設させるかということですが、ウッドデッキの予定地に雨水タンクを設置している棚も入ってしまっていたのです。


ウッドデッキを作っている最中には、雨水タンクを設置し直す余裕がなかったので、タンク自体を家の裏手に移動させて、雨どいとの接続はせずに、そのまま放置していました。

半年ほど放置したのちに、一応タンクと雨どいはつながれ、水がためられるようになっていはいました。


ウッドデッキ作りに始まった大型DIYもひと段落したので、雨水タンクの使い勝手を向上させるのと、池をもう少し拡張したいと思い、今回のDIYとなりました。

ウッドデッキの設置により、移動させられた雨水タンクは、家の裏側で、水をためていて、池の水が少なくなったら、活用されていました。


その時の様子です。奥の白いルーバーフェンスに隠れているのが雨水タンクです。

上下2段だったせいで、トラブルが多かったので、小さいタンク2つは取り外して、大きいタンク1つになっています。

小さくて見にくいですが、池の真ん中あたり、右手側にある赤いコックをひねれば、池に水が注ぎこまれるようになっています。

奥の蛇口も利用できますが、高低差を利用して水を押し出しているだけなので、勢いは強くありませんし、雨水なので飲用不可です。


位置関係でいうと、こんな感じです。写真に写っていた池は、池①です。池①と池②は地面の下で、パイプでつながっています。

今雨水タンクがあるところと、その手前のラックが置いてある辺りに、もう一つ池を増やしたいと思っているので、その分奥に雨水タンクを移したいと思います。


扉があって、全貌がわかりにくいですが、移設前の雨水タンクの様子です。右の水道管が、雨どいからタンクに水を注ぐ配管です。タンクが奥に移動するので、その分水道管も延長しなければいけません。



雨どいはこんな感じになっています。これは、雨どいから水を引き込むための部品です。

雨どいを切るのは怖かったですが、ここからの水漏れは発生していないので、よかったと思います。



自分が買ったのと同じ部品は検索しても出てきませんでした。よく探せばいろいろな種類があると思います。

なかには、この部品も自作している強者の方もしらっしゃいます。


これがタンクの様子です。右の塗装が剥げかけているポリタンクが降り始めの雨をためるタンクです。

底に穴が開いていて、コックをひねれば、中身が排水できるようになっています。

左側がメインのタンクで、120Lためることができます。そもそも水を入れるように作られていないので、水がたくさん溜まっているときは、破裂しそうで怖いのですが・・・。

実際に、雨水タンクの載っている棚を移動させていきたいと思います。

棚は会社の備品整理用に使われるようなスチールラックで、値段の安さを理由に購入しました。

雨水タンク用の棚なので、何でもよかったんです。


取水口ですがよくできていて、何らかの理由でうまく水が取り込めなかった場合、雨どいの下側に向かって雨水が流れていくようになっています。



 雨どいから取り込んだ雨水は、ホースから水道管に移って、そのまま雨水タンクに流れ込むようになっています。真ん中の水道管が、その経路です。が、雨水タンクを向かって左側に移動させるため、水道管が足らなくなってしまいます。


 雨水タンクを移動させました。すると、このように水道管は足らなくなります。当たり前のことですが、このままでは、雨水はこの辺りの地面に垂れ流し状態になってしまいます。そのため、水道管を延長します。


同じ径の水道管を1m分買ってきました。水道管は、このくらいの太さだと安くて数百円で買えたと思います。

太くなると材料代もかかるのか、強度を出すための工夫が必要なのか、100mmくらいになるとけっこう高くなります。


 ちなみにこの水道管は40mmです。内側の直径が40mmだったと思います。



水道管同士をつなぐための、接続パーツも買ってきました。

水道管の色だと目立つので、ラッカースプレーで黒く塗装してあります。

黒だと熱くなりやすいのですが、日が照っているときには、水は流れないので、よしとします。


 こんな感じでつながりました。

前に壁に穴を開けて、水道管を固定していたのですが、水道管を延長したせいで、多少ずれてしまっています・・・。

水を管の中に流すためには、落差が必要なのですが、元々の長さで合わせているため、管を延長したことで、雨水タンクの高さと管の高さが合わなくなってしまったのです。



元々は、図のように、高さがあっていたのですが、水道管を延長して、このままどんどん管の先が低くなっていくと・・・、


雨水タンクの入り口で、高さが合わなくなってしまいます・・・。

そうならないように、無理矢理高さを合わせると、水道管が少し反ってしまいました・・・。

使っていて問題が起きなかったらいいのですが・・・。

水道管は、反ったままの設置になってしまいましたが、壁に新たな穴を開けるわけにもいかないので、そのまま進めていきます・・・。


写真に写っているポリタンクが初期雨水を集める所です。

ここに集まった雨は、降り始めの雨で、空気中や屋根の埃を集めていて、しかも大気中の酸化物も混ざっていて、酸性に傾いているので、排水することになっています。

水道管の傾きが心配ですが、うまくポリタンクに水が溜まればいいのですが・・・。


ポリタンクが満タンになったら、ベランダストッカーに水が溜まっていきます。満タンだと120L溜まります。

水を溜めるための構造にはなっていないので、溜めすぎると、少し膨らんだ形になって不安なので、あまり溜めすぎないようにしています。


使うときは、池の方のコックをひねれば、水が出てくる構造です。

水が出てくる仕組みは、ポンプなどは使っておらず、高低差を使っているだけです。

水などは高い所から、低い所へは、物理法則で移動してくれるので、わざわざ、高い所に雨水タンクを設置しています。


ストッカーの裏側です。上のホースは、空気抜き用で、下の水道管がオーバーフロー用です。

これ以上水が溜まりそうなときは、ここから排水される仕組みです。ゴミなどがつまると、うまくいかなくて、前から水があふれているときもありますが・・・。

この仕組みがあるから、雨が降らない日が続いても、それなりに池の水がなくならずにキープできています。

雨水タンクの移設が完了したので、次回からは、池を増やすDIYに入っていきたいと思います。

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