無垢材のベンチを作ってみた 製作編

★正確な材料を用意するために


DIYで家具などを作るときに、一番大切になる精度を出す、ということについて、少し自分の考えを書かせてください。

大工さんが、のこぎりで木をまっすぐに切る作業を見ていると、それだけですごいものを見せてもらった気がします。




子どものころにこんなのこぎりにあこがれていました。

かんなで均一な厚さで木を削り取る動きにも、まっすぐに突き刺さっていく釘にも感動したことがあります。




こんなかっこうのいいかんなを持ちたいと思いますが、わたしがかんながけをすると、ボソボソの木くずが、ボロボロと出てくるだけで、かつお節のようなきれいな削り方になりません・・・。

釘打ちも、回数を重ねて、曲がることは減りましたが、気持ちよくスパーン!!と入っていくことはまれです。

大工さんの能力は長年の修行と鍛錬で身に着けたものです。私もいろんなことがうまくできるようになりたいと思いますが、職業ではないので、限界があります。

DIYでは、その能力の違いを埋めるのが、電動工具だったり、治具だったりするのだと考えています。

丸ノコにしても、普通の丸ノコはのこぎりより速く切れて便利ですが、手で持つため、線がまっすぐになりにくいです。

そのため、治具を使って、直線が引きやすいように工夫します。



★治具の大切さ


例えば、薄いベニヤ板(3mmくらい)の上に、直線がしっかり出ている少し集めのベニヤ板(5mmくらい)を貼り合わせます。

厚みのある板に、丸ノコの端を合わせて、薄い板をカットすると、それ以降は、薄い板の端が、丸ノコのカットラインになります。

切りたい直線と、薄いベニヤ板の端を合わせて切れば、板がずれない限り、かなりまっすぐに切ることができるようになります。

知り合いにこれを教わってから、DIYの作品のできが、かなりアップしました。



★道具の大切さ


でも、それ以上に大事なのは、道具です。

その後、スライド丸ノコという電動工具を購入しました。




私が持っているのは、当時日立工機と名乗っていたメーカーの物ですが、30000円前後だったと思います。

購入するまでにもかなり悩みましたし、お金も少しずつためて、やっと買うことができました。

スライド丸ノコの良いところは、刃が固定されていて、スライドさせれば、ずれることなく、まっすぐに動いてくれるところです。

特に、メーカー品を買っておけば、精度も高いと思います。

特別な技術がなくても、スライド丸ノコを持っていれば、かなりの精度で木を切ることができるのです。しかも丸ノコより安全に。

切れる木の幅が決まっているので、万能ではありませんが、スライド丸ノコを手に入れて、かなりできることの幅が広がりました。

話が長くなってしまいましたが、DIYをするなら、少しお金はかかりますが、安全で便利な道具を手に入れる、というのも選択肢になるかな、という話でした。

それがもったいない間は、ホームセンターのカットサービスを利用することで、精度はかなり高まるので、お勧めです。



★作業開始


余談が長くなってしまいましたが、作業を続けていきます。

足の長さが正確になるように、ホームセンターでカットしてもらったSPFの2×4材をくっつけていきます。



固定するときも、直角がしっかり出るように、コーナークランプを使いながら作業します。

これも、クランプで固定することで、直角がしっかり出せるので、便利な工具です。




4つセットで持っていると、一気に箱型が作れますね。

ケヤキの板にSPFで作った枠を固定します。



固定した枠に、SPFの2×4材と、2×4材を半分に割った(1×4材のサイズ)板を直角に組み合わせたものを、沿わせて固定します。

かぎ型にして固定すれば、2方向から固定できるので、脚がグラグラしにくいかなと考えました。



外から見ると、こんな感じです。かぎ型にみえないので、見た目の方がどっしり見えますね。



色は、木材保護塗料で、ケヤキの板に近い色を探して塗っています。少し赤茶色っぽくなったのですが、脚として取り付けると、違和感はそれほどありません。




雨はそれほどかからないので、防腐のため、というよりは、着色のためです。

続いて、座面を滑らかにしていきます。




ものすごく、ざらざらしているんです。あまり研がれていない刃でカットされたのかな、と思いながら、やすりがけを始めましたが、凸凹が大きいうえに、表面から白い粉が出てきて、なかなか滑らかになりません・・・。

白い粉が何なのかはわかりませんが、木の油分ではないかなと思いました。やすり掛けすると、柔らかくなるので、とにかく扱いづらかったです。

最後は、ディスクグラインダーに砥石をつけて、ガリガリこすりました。

サンダーより早く作業が済みました。

ちょっとガタガタしている気もしますが、屋外のベンチなので、気にしません。


最初のザラザラからすると、かなりすっきりしました。

後は、表面がツヤツヤになっていた方が、触り心地もいいし、表面の保護にもなるので、BRIWAXを塗りこんでおきました。


ほんの少しだけ色が変わったのが分かりますかね??

塗った本人ですら、分からないレベルでの変化です。


子どもが、足がぶらぶらしないで座れるように、と思って作ったら、机に比べて、少し低くなってしまいました。

また微調整が必要ですが、今日はこれくらいにしておきます。

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