サイクロン集塵機を作ってみた 構想編

★作業小屋が木くずだらけ・・・


これは、2020年2月のDIYです。

木を切ったり削ったりすると、木くずが出ます。気づいたら作業をしているところの周辺が木くずだらけになってしまっています。

木工のDIYをしている人はみんな感じることだと思うのですが、木くずの処理が面倒です。

細かいし、粉状なので端材と違って、あまり使い道もありません。

そして丸ノコ、トリマー、サンダー、ジグソー、何を使っても木くずはもれなく発生します。

作業をすると、周りは木くずだらけです・・・。

私は、数年前に作業小屋を作ったので、基本的にDIYは作業小屋でしています。


散らかったままになっているのもストレスですが、木くずの出る作業をした後で、塗料を塗る作業をするときにも、木くずが邪魔をします。

きれいに塗装できたのに、塗装面に木くずがついたりすると、最初からやり直したい気分になったりします。


我が家で使っているスライド丸ノコですが、集塵バッグがついています。が、木くずはあまり集塵バッグに入っていきません。

ついているからには、吸い込むようになっているのだと思うのですが、吸い込みがあまりよくなく、丸ノコの周りは木くずだらけです。



トリマーは、基本セットでは、集塵機能がついていません。

木を削り取る道具なので、使うたびに、周辺は木くず地獄となります・・・。




★集塵機が集塵しない・・・


こういった道具を使いやすくするために、意を決して集塵機を購入しました。



集塵機は、掃除機のような電動道具で、先端からゴミを吸い取ります。

これを使って、木くずを吸い取っておけば、電動工具を使っても、周りに木くずがたまりにくくなっていました。

ただ、集塵機を使っていると、だんだん集塵能力が下がっていってしまいます。

ゴミがたくさんたまっているわけではないのですが、吸い込むゴミの量が減ってしまいます。

このままでは、それなりの金額を出して、集塵機を買ったにもかかわらず、結局木くずだらけの作業小屋になってしまいます。

そこで、まず集塵機の仕組みを理解し、作業性能が落ちないような改良をして、木くずレスな作業小屋を作っていきたいと思います。



★集塵機の構造


集塵機の中を見ると、めちゃくちゃ簡単な構造で、ふたに集塵する装置がついていて、ふた以外の部分は、ゴミをためる部分のようです。


集塵部分がむき出しだと、すぐにゴミが詰まって吸えなくなるので、そうならないように、集塵部分の周りには、フィルターがついていました。

どうも、このフィルターが目詰まりして、集塵機能が落ちているようです。

フィルターを外して外でトントンしてみると、いつまでも粉が出続けます。

水洗いをしようかと考えたのですが、フィルターの内部で、水に濡れた粉が固まって、余計に集塵機能が落ちるようなので、やめておきました。



定期的に長時間トントンしないと使えないようでは困るので、粉塵用フィルターを購入してみました。

黒いわっかの部分を、ホースの出口につないで使います。

これは、普通の掃除機の紙パックのようなもので、ここを通ってゴミが集塵されることで、フィルターの目詰まりを防ぐことができるようです。

ただ、結局このパックが満タンになると、それ以上吸えなくなるし、このパックはそれほど大きくありません。

パックの中身を捨てれば、また使えるようになるので、長時間トントンよりは楽ですが、結局何度も何度もパックを交換するのは、面倒です。

木工作業中の木くずの量を考えると、作業ごとにパックの交換をしているような状態です。

交換をさぼると、集塵機能が落ちて周りは木くずだらけです・・・。

そして、多分集塵装置にも負荷をかけることになるので、集塵機の寿命を縮めることにもなりそうです。



★吸引力の落ちない・・・


何か対策がないかと、悩んでいたときに我が家に妻が購入したのが、ダイソンのスティッククリーナーだったのです。



ダイソンと言えば、サイクロン集塵機です。

紙パックがいらなくて、ゴミを直接捨てることができます。

しかもCMでは、「吸引力の落ちないただ1つの掃除機」とうたっているではありませんか。

このサイクロン方式を使うことができれば、我が家の集塵機も長く、便利に使えるように思います。



★集塵機のサイクロン化


そこで、いろいろと調べて、集塵機を改良してみることにしました。

集塵機をサイクロン化している先輩方がたくさんいらしたので、ネット上を徘徊して、参考にさせていただきました。

サイクロンというのは、もともとはインド洋で発生する熱帯低気圧のことで、台風やハリケーンのような渦状の空気の動きのことを指すようです。

掃除機の分類でいうと、空気を渦状にしてゴミを回転させることで、空気の吸い込みとゴミの取り込みの場所を分けて、ゴミをためる仕組みを指すようです。







いろんな会社が、いろんな形状のサイクロン掃除機を発売していますが、どの掃除機にも円柱型の筒が付いています。

この筒の所にサイクロンを起こしてゴミを回転させて、ゴミをためるようです。

集塵機はもう持っているので、この筒の部分を作ればサイクロン掃除機ができるようです。

円柱形の筒さえあればいいので、100均のゴミ箱などもつかえるかなと考えたのですが、集塵量や置き場所、空気を遮断して吸引力を維持できることを考えると不安も残ります。

ネット上でいろいろと調べてみると、ペール缶を使っている方が多いことが分かりました。





近所のホームセンターでも同じような缶が売っています。

ガソリンスタンドやバイク屋さん、カー用品店などでも、オイルの入っているペール缶をもらえたりするようです。

ただ、今回はこの中に木くずがたまるので、オイルでべたべただと使い勝手が悪くなりそうなので、新品を購入することにしました。

ロケットストーブなどを作る場合には、もらえる缶でもいいかなと思います。

ホースと集塵機の間に、ペール缶を挟んで、ペール缶の中にサイクロンを発生させれば、ペール缶の中に木くずがたまり、集塵機の中はきれいなままにできるはずです。

喫茶店のお湯の沸かし方を変更してみた 設置編②

★リメイクシートの購入


リメイクシートなどの買い物に行ってきました。

わたしは基本的に買い物が好きです。

どうすれば、今の問題を解決できるのか、を考えながら買うものを選ぶのはとても楽しいです。

DIYで一番好きな時間は、買い物の時間かもしれません。作りたいものが決まり、作るための方法を1通り考えてホームセンターに行きます。

言ってみると思っていたものがない場合もあるし、思っていた以上にその場にふさわしいものがあるかもしれません。

ただ、今回の買い物はあまり楽しく感じません。

自信のない色彩のセンスを問われるからです。

センスを問うてくるのが、連ドラを見ながら
「なんでもいいよ~。」
と言ってきた母親だからです。

なんでもいいと言いながら、気に食わないと文句を言うことがあるのを知っていると、買い物に気を遣います・・・。

おかんやし、言い合いになったら
「うるさいねん!!」
と言ってやることも可能ではありますが、

できるなら施主とは仲良くやっておきたいものです。

そうすれば、今後もDIYの依頼がもらえるかもしれないからです。

言うてても仕方ないので、買い物を済ませましょう。


早速この台に細工をしていきます。



電源は、写真の左側にあるカウンター下からとらないといけません。距離がけっこうあるので、それに見合った長さのOAタップを用意しました。

OAタップが台の上に置かれていると、見た目にも散らかって見えるし、コーヒーの粉水がかかると、火災や漏電の原因になってしまいます。

そこで、台の下にOAタップが入るように、台に穴を開けます。



ホールソーを持っていれば、穴を開けるのはそんなに難しいことではありません。

買ってきたゴムキャップに合わせた穴を開けました。

奥の方に転がっているのが、穴を開けた残骸です。



小さな穴だと、あまり何も気にしないで開けられますが、大きな穴を開けるときには注意が必要です。

ギザギザ部分が板にさしかかる瞬間に、一気に負荷がかかるので、手首に衝撃がかかることがあります。

あまり勢いよく回さずに、適度な勢いで切り始めるのがコツでしょうか。



★リメイクシートを貼っていきます


喫茶店の熱源交換DIYも佳境を迎えています。

たびたび、喫茶店の経営者でもある母の紹介をしていますが、まあまあ個性的なキャラクターです。

喫茶店をしていて、料理の腕前もそこそこなのですが、自分の非を認めるのが苦手なタイプです。

子どもの頃に食卓に並んだ料理の味が薄くて、
「なんか味せえへん!!」と訴えたら、

「あんまり味が濃いもんばっかり食べたら病気になる」
と返されて、しぶしぶそのまま食べ続けたこともあります。

薄味も、大人になれば、素材の味を楽しめるかもしれませんが、子ども心に物足りなく感じたものです。



ガスコンロのあったところに台を作って設置し、



電源コードを通すための穴を開けました。

DIY的にいうと、あまり技術を求められるところではないので、サクサクと進みます。

穴はホールソーを使ったので、きれいに開いていますが、



このままだと、お湯がこぼれたときなどに、電源コードに水がかかってしまうので、



ゴムキャップをつけました。

思っていたようなゴムキャップがなく、少し細工が必要でしたが、表から見て変になっていないのでよしとしましょう。

これで多少の水なら防いでくれそうです。

説明に時間がかかって、なかなか前に進んでいきません・・・。大したことないDIYの紹介にけっこうな時間をかけてしまっています。

母親の営む喫茶店のDIYなので、母親のことを紹介してきましたが、私は悪ガキだったので、子どもの頃にもいろんなことをやって母親に怒られていました。

大惨事になったのは、小学生の頃で、釣りで使ったワームを持って帰ってきて、そこらへんに置きっぱなしにした時です。

気づいたときには、ケースの隙間から脱出していてリビングの床を這っていました・・・。

家族で大騒ぎをして、床を掃いて回りましたが、少しの間、床に小さな物体を見つけるたびに、叫び声が上がっていました。

一度ワームがいたことを経験すると、床にある小さなものはすべてワームではないかと思ってしまうのです。


ガスコンロのスペースを埋める作業台に電源コードを通す穴を開け、ゴムキャップをつけました。

板がこのままだと、見た目も悪いし、防水性も低いので、リメイクシートを貼りつけます。



キッチンパネルが白だったので、リメイクシートも白にしました。

側面のキッチンパネルが少し焦げているので、余計にそこが目立つ気もしますが、今回ここの修繕は頼まれていないので、そのまま進めます。


見にくい角度から撮影していますが、流し台の左側にあるコンセントから電気をとり、




カウンターの下に固定して、右側まで這わせています。

見えないところを這わせておくと、作業時に邪魔にもならないし、水がかかるなどの被害も防ぐことができます。

ワームが這っていると叫び声が響きますが、電気コードが這っていても、誰も困りません。

わたしも何も考えていなかった子ども時代から、少しは成長してきたのでしょう。



ゴムキャップを切って、コードを通せるようにしました。

こういう風に切っておくと、下が見えないし、水などがかかっても、ある程度は防いでくれそうです。



★そろそろ仕上げ


おかんの喫茶店のDIYが続いています。

色遣いや見た目にも、あとで苦情が出ないようにがんばっています。

ただ、おかんのセンスもなかなかのもので、私は小学生のときに、上下黄色の服を着せられたことがありました。

まだ低学年だったので、用意された服をそのまま着て、でもなんとなく気持ち悪かったので、おかんに言ったのですが、

「いや、よう似合ってるやん!!かっこいい!!」
と言われて、送り出されました。

学校で、友だちから
「目がちかちかする。」とか
「どこに居っても分かる。」と笑われました。

それ以来、おかんの用意する服は信用せずに、自分の価値観に照らし合わせて、変じゃないか確認するようになりました。

ガスコンロのあったスペースが埋まったうえで、電気コンセントが台の下まできています。



電源タップも、USBがさせたり、



タップの向きが変えれたり、



などなど、おしゃれなものや便利なものがたくさんありますが、おしゃれ心のわからないおかんの喫茶店なんで、ベーシックな安物で十分です。

これは、おかんを見下してとか、復讐心で言っているのではなく、ただ見えない場所(台の下)で電気ケトルのコードをさすだけ、なので見た目や機能性は気にしないということです。

まあ、見える場所でもおかんの喫茶店におしゃれはさせたくありませんが・・・。



電気ケトルを置いてみました。

空いているスペースで、十分コーヒーを淹れることができます。



下のスペースにもコーヒーに関係する道具や材料を入れることができました。

もともとは、使っていない魚焼きグリルがあった場所に、まあまあな量の収納ができました。



実際に使っているところを撮影させてもらいました。

機能的に使えているようです。おかんにも、喜んでもらえました。

腹立つこともいっぱいあるけど、どこかにくめないおかんにはもうちょと喫茶店の経営を頑張ってもらって、DIYを発注していただき、ブログの記事に協力してもらいたいと思います。