引き出し収納を作ってみた 本体編

★製作スタート


ベニヤ板や合板は、買うときにはサブロクといわれるサイズの物を購入します。

サブロクとは、三尺×六尺ということで、今の長さに換算すると、910mm×1820mmほどになります。

必要なサイズが、もう少し小さくても、そのサイズに合わせたベニヤ板や合板はないので、サブロクで買い、余った分はある程度ストックされることになります。

もちろん大きなものを作るので、端材だけでは足りないので、必要な分は購入しますが、小さな部品などは、端材で作っていきます。



これは、引き出しの側面の板です。



★丸ノコ定規の活用


この長さだとスライド丸ノコは使えないので、できればホームセンターで板を買って、ついでにカットまでお願いしたいのですが、端材はそうはいきません。

そこで、丸ノコ用の定規をつくり、これを使ってカットしていきます。


市販の物でも、こういう定規があり、角度も調節しながら正確にカットできます。

ただ、ネット上でいろいろな情報を見ていると、市販の物を買わなくても、端材を使って、丸ノコのガイドを作ることはできるようです。

以前にブログでも紹介したように思いますが、画像も出てきたので、改めて紹介させていただきます。


これが、そのガイドです。

作り方は、薄いベニヤ板に少し厚めのベニヤ板を貼り付けます。木工用の接着剤を薄く伸ばして塗って、1日も置いておけば、がっちりくっつきます。

作ってすぐ使いたかったので、左端に角材を当てて、そこにコーススレッドを打って、強制的に固定しています。

厚いベニヤ板の端は、ガタガタしていてはいけないので、買った時の外側を使うか、しっかりきれいにカットした断面を使うようにします。

固定できたあとで、厚いベニヤ板に丸ノコを当てて、薄いベニヤ板をカットすれば、下の図のような状態になります。


薄いベニヤ板の端が、丸ノコの刃が通る位置になるため、薄いベニヤ板を、切りたい部分に合わせれば、きれいにカットできるようになります。

端材を丸ノコでカットしないといけない所は、このガイドを使ってカットしました。

丸ノコガイドを使って、端材の切り出しが終わりました。



★塗装作業


カットした板のうち、外から見える部分には、先にペンキを塗っておきます。

大きな引き出しになるので、後で塗ろうとすれば、せまい作業小屋の中は大混乱になりそうなので、小さな部品のうちに塗装を終えておきます。



引き出しとして使うので、2度塗りでていねいに仕上げました。見える部分だけなので、そんなに量は多くありません。


油性の方がいいという話も聞くのですが、刷毛の後片付けや、体に付いたときの処理などを考えると、水性が便利です。



★引き出しの作成



引き出しを作っていきます。

意識したのは、出し入れをスムーズにすることと、重いものを入れてもたわまないように、底の板を厚めにしておくことです。

厚めといっても、20mmや30mmではなく、12mmほどです。市販の引き出しなどは、5mmほどの板が入っていることが多いので、それよりは厚くしておきました。


側面の板と、奥側の板は、図のように固定しました。

側面の板は引き出し本体の側面の板と当たっているので、裏側の板の端がそこに当たることで、摩擦が大きくなるような気がしたので、裏側の板は側面に当たらないようにしました。

固定のためのコーススレッドも、少し奥まで打ち込んで、表面にコーススレッドが出ないように意識しました。


妻から、浅い引き出しと深い引き出しが必要だと要望があったので、深い引き出しも作っていますが、作り方はいっしょです。

固定の仕方を失敗して、手前と奥でサイズにずれがあると、うまく引き出せなくなってしまうので、サイズの調整には時間をかけました。

引き出しの外枠も、ただベニヤ板を固定するだけなので、スムーズに完了しました。

まだ手前の板はつけていませんが、一度外枠の中に引き出しを入れてみます。



作業中の画像を撮れていなかったのですが、引き出しを滑らせるレールなどは取り付けず、ベニヤ板を枠に固定して、その上に載せています。

レールがあった方が、滑りもいいし、ずれたりもしにくいと思うのですが、できるだけお金はかけずに、という指令がありました。

また、スライドレールを使って引き出しを作った経験がないため自信が無くて、というのもあります。

ちゃんとしたものを買えば、最後まで引き出しを引き出せて、使いやすくなるようです。

今回の引き出しは、両側に5mmずつ隙間を空けており、そこまできっちり作っていないので、簡易なストッパーでガタガタせずにスムーズに引き出せています。

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