スマホ用簡易スピーカーを作ってみた

★電池や電気コードのいらないスピーカーを作りたい


これは、2019年3月のDIYです。

以前に息子ようにスマホスピーカーを作ってみたのですが、シャリシャリせずに聞けるようになったものの、思ったより音が増幅できず、不満が残っていました。


ネットで見ていると、マグカップなどに入れるだけで音が大きく聞こえるように書かれているサイトもあるのに、木の箱の中に入れて音を反響させてもあまり大きく聞こえなかったのです。

電気の力を使えば、簡単に大音量になるのでしょうが、なんとなく電気を使わない方式にこだわってみたいと思っています。

調べてみると、音がいろんなところにぶつかりながら進んでいくときに音が増幅されるような記述も見つかりました。

また、市販のスピーカーも同じような作りをしているようです。

スマホの音が出る部分から、通路を通っていく途中で、音が増幅され、大きくて耳ざわりのいい音になるのでしょうか。

もう一度端材を使って作ってみることにしました。



★音がめぐる通路を作る



使うのは、ウッドデッキを作ったときに使ったハードウッドの端材です。


パラジュという木材です。


検索しても見つからなかったので、流通名が変わったか、売られなくなったかだと思います。

色や雰囲気の似た木を探すと、マニルカラという木が出てきました。どちらにしてもウリンと似ている樹種です。

とても硬いので、加工が難しそうなのですが、その分音が反響しそうだと思い、この木で作成することにしました。




初めは、トリマーを使って木を削って通路を作る作戦でした。




見ての通りです・・・。

もう少しやり方を工夫すればうまくいったかもしれませんが、周りに固定具を設置するにしても、掘るたびに固定具を動かさないといけないし、あの深さの溝は1回では彫れないので、2周しなければいけないしで、固定具は設置しませんでした。

でもフリーハンドで挑戦すれば、あの状態です。

方法を考えなおして、再挑戦することにしました。

子どもの作る迷路のような、しかも後半に集中力が切れてしまったような作品です。決して集中力を切らしたわけではないのですが、フリーハンドでトリマーを制御しつづけるのは至難の業でした・・・。

そこで、2回目の挑戦です。

今度はやり方を大幅に変えて、ハードウッド3段分にして、サンドイッチ作戦にしてみようと思います。


これは一番下の板です。

この板には何も加工しません。

何も足さない、何も引かない。

そう聞くと職人芸のようですが、本当に何もしていません。


こちらには、まずスマホを入れる口を掘ります。1度目の失敗に懲りて、トリマーが好き勝手に動かないように、治具を設置しています。

1度で深く彫ろうとすると、もっとトリマーが暴れ出すので、2回に分けて彫り込んでいます。


少し調整が必要ですが、大まかにはスマホの入る口が開きました。

治具を使えば、きれいに穴あけもできます。


続いて音の出てくる穴を開けました。

偶然の産物ですが、間抜けな顔に見えます。

本来は、スマホを差す部分が奥で、音の出る部分が手前なのですが、何となく逆向きに置いてしまいます。


2段目の部分には、薄くカットした木材を並べました。

通路を削るのはうまくいかなかったので、壁を立てる作戦に変更したのです。

これなら、カットさえミスしなければ思った通りの通路ができます。

木材が1枚でなくなるので、反響は悪くなるかもしれませんが、あまり気にしないで進めていきます。

間に隙間があるのは、あの辺に音の出る部分があるからです。

その後はできるだけ折り返しを多くして、反響を稼ごうとしています。

専門家の人がみたら、突っ込みどころが多いかもしれませんが、本人は素人なりに工夫してみたつもりです。

周りにも壁を作って、音が変な所から出ていかないように努力してみました。

こんなスピーカーもあるくらいなので、あまり難しく考えなくてもいいのかもしれませんが、できることはしてみたいと思います。


最後に2段目にも木工用接着剤を塗り、1番上の段を貼り合わせます。

貼り合わせるのは、



これです。向きは上下逆ですが・・・。


貼り合わせたら、クランプで容赦なく圧着します。

4つのクランプで押さえ込んだので、隙間のできるところもないはずです。



★整形で見た目を良くする


2時間くらい放置してしっかりくっついたら、側面を4面ともカットしました。

この工程は必要ないのですが、きれいに側面がそろっていた方がきれいになると思ったので、手間をかけました。

その後、サンドペーパーで周りを削ってツルツルに仕上げました。角も丸くしておきます。


完成です。

これも本来の向きとは逆を向いています・・・。

大きな口の中は段のある所とない所になっています。ない所から音が目の方に流れていく予定です。


本来の向きはこの向きです。

スマホを立てれば、画面を見ながら操作できます。


差してみました。

スマホは、当時使っていた iPhone6s です。

この当時の iPhoneは、下側にしか音の出る所がありませんでしたので、この形状でうまくいきました。


前のスピーカーよりも、多少増幅された音が出てきました。

でも、これだとマグカップに入れたときの方が大きく聞こえるのです。

見た目は前の物よりも良くなったと思うので、また機会があれば音質や音量にこだわって作ってみたいです。

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